肌寒い秋や冬に、結婚式やパーティーにお呼ばれされて、衣装にお悩みのみなさま。
パーティードレスって、半袖やノースリーブだったり、薄そうな生地のものが多いし、寒くないのかな?春夏と同じでいいのかな?なんて思っていませんか?
いえいえ、ちゃんと寒い時期のドレスの選び方のポイントがあるんです。
3つのポイントをおさえれば、秋・冬コーデはばっちりです!!
季節感の表現に大切なのがカラーです。
秋冬シーズンは、暖色系カラーを選びましょう。
暖色系カラーは、赤、ワイン色、パープル、黄色、ピンク、オレンジ、ブラウンなど、赤を基調とした色が暖色系と言われます。
見る人に、暖かい印象を与えるだけでなく、優しさや親しみやすい印象を与える色です。
また、寒色系カラーは、青、青緑、青紫など、青を基調とした色が寒色系と言われます。
爽やかで、涼し気な印象を与える色です。
水色や青系、黄緑色などの「寒色系」や「パステルカラー」などは、マナー違反というわけではありませんが、春・夏におすすめのカラーとなります。
また、「黒」も冬の人気カラーです。
羽織ものや靴、小物などとも合わせやすいカラーですが、結婚式などお祝いの席では、華やかさに欠けたり、不祝儀をイメージしてしまいますので、避けた方が無難です。
会場は暖かいので、秋・冬の寒い季節だからといって厚着をする必要はありません。
防寒という意味ではなく、スタイリングの中で「季節感」を意識するだけで、お洒落度は格段に上がります。
パーティードレス定番のシフォン系のふんわりドレスは、寒い印象を与えてしまい、秋・冬のパーティーには、向いているとは言いにくいドレスです。
また、冬の定番ツイードやニット素材は、肌寒い季節だからこそ選んでしまいがちですが、フォーマルなシーンでは、カジュアル素材にあたるツイードやニット素材は、デザインに関わらず、マナー違反になります。
ジャガード織り
厚手のジャガード織りのドレスは、重厚感があり、風も通しにくい素材です。
また、落ち着いたおしゃれ感があるので、秋冬のフォーマルなシーンにピッタリです。
ベロア
適度な光沢のあるベロア素材のドレスは、肌触りがよく、華やかで女性らしい雰囲気を与えてくれます。
重厚感があり、秋冬の季節感を与えてくれます。
秋冬におすすめのドレスのデザインは、袖ありのドレスやワンピースです。
肌寒い季節だからといって、ノースリーブがマナー違反というわけではありませんが、袖ありのドレスやワンピースなら腕や肩が隠れているので、暖かみが感じられます。
もちろん、ノースリーブのドレスや半袖ワンピースも、大丈夫ですが、肩を出すのはマナー違反にあたりますので、ボレロなどを忘れずに!
小物編 羽織もの
「ドレスに、ファーのストールやボレロなんかコーディネートしたら、華やかだし、季節感も出るし、暖かい!見た目にも機能的にもばっちり!」なんて、思っている方、いらっしゃいませんか?
ファーは、フォーマルシーン以外のパーティーでは大丈夫ですが、結婚式にはマナー違反とされてしまいます。
動物をイメージさせるような素材や柄は、殺傷をイメージさせるため、縁起がよくないと言われています。
また、披露宴など食事をする場では、毛皮の毛が抜けてしまったら、不衛生だからという理由もあるようです。
そんな理由から、リアルファーだけではなく、フェイクファーもNGです。
袖なしのドレスやワンピースを着用される方は、羽織ものには、シルクなどのボレロや厚手のショール、フォーマルジャケットなどがおすすめです。
結婚式の場合、ドレスだけではなく、ボレロやショールなんて小物でも花嫁カラーである「白」は厳禁ですよ。
生地が厚めのドレスやワンピースの上に、モコモコのボレロなどを着てしまうと、綺麗なシルエットが台無しになってしまいます。
せっかく素敵なドレスですから、あまり厚着をしすぎず、お洒落さをキープしたスタイリングをしましょう。
ご心配の方は、ドレスやワンピースの下に貼るタイプのカイロを背中やお腹に貼るも良し、パーティバッグに忍ばせておいて、ハンカチや手で隠して、膝上にのせておいても〇。
小物編 ストッキング・タイツ
「寒い季節だし、タイツを履いていってもOK?」残念ながら、答えは、「No!」です。
女性の大部分が冷え性に悩んでいるという統計もあり、更に、真冬にスカートなんて、足元からくる冷えが気になりますよね。
タイツを選んでしまいそうですが、タイツはカジュアルアイテムにあたりますので、フォーマルな場ではストッキングを着用しましょう。
冷えが気になる方は、ストッキングを2枚着用したり、ストッキングの上にタイツを履いて、会場でタイツを脱ぐなどして、対処しましょう。
また、靴の内側に張るタイプのカイロも販売されていますので、こちらも利用しても良いでしょう。
また、カラーですが、黒の方がお洒落で温かく感じそうなので、こちらも寒い季節は選んでしまいがちですが、結婚式などの場では、マナー違反にあたります。
結婚式などでは、ベージュを選択しましょう。
小物編 コート
寒い季節のお呼ばれには、移動中に着るコートが必須。
コートやマフラー等は、クロークに預けることが出来ますから、かさばるのを気にしなくて大丈夫です!
会場についたらすぐクロークに預け、受付は、両手が空いた状態で済ませましょう。
コート等防寒具は、クロークに預けるので、あまり細かいマナーはありません。
よほどカジュアルなものでなければ、マナー違反にあたりませんが、デザインの一部として、ファーが付いているコートも多い為、注意しましょう。
ただし、二次会などに移動する際は、ドレスに合わせて、フォーマルなコートを着ていく方がスマートでしょう。
小物 靴
結婚式など、フォーマルなシーンでは、足元はパンプスというのは基本のマナーです。
寒い季節は、お洒落の意味でも、防寒の意味でもブーツを選んでしまいそうですが、ブーツは、マナー違反になります!
ただ、冬など、雪が降った場合は、パンプスでは足元が濡れてしまいそうですよね。
その場合は、ブーツなどで向かい、会場の更衣室やトイレで、パンプスに履き替えましょう。
脱いだブーツなどは紙袋などに入れ、コートとともにクロークに預けてください。
ご心配な方は、更衣室の有無を事前に会場に直接電話して確認してみましょう。
自宅を出る時、会場で履き替えをするパンプスを忘れないように!
また、パンプスを入れてきた袋に、脱いだブーツを入れようとしても小さくて入らなかったり、濡れていたブーツから滴が落ちて濡れてしまい、帰りにパンプスを入れられなくなってしまったり、破れてしまうこともありますので、袋大きさや素材、枚数などにも注意してみてください。
冬の結婚式お呼ばれにおすすめのドレス
意外に思えるかもしれませんが、秋・冬のお呼ばれに、寒さ対策はほとんど必要ありません。
会場への移動時の防寒対策と、季節感を出したカラー・素材を意識するだけで、あとは基本のマナーを押さえるだけでばっちりです。
現在は、カジュアルなスタイルの結婚式やパーティーなどが増えてきています。
基本のフォーマルスタイルは理解した上で、TPOに応じて服装を心がけましょう。