様々な年齢層のゲストが集まる結婚式などのフォーマルシーンでは、衣装やアクセサリーなど、何を身につければ良いか悩むものです。
主役である新郎新婦のためにも、自分でも知らない内に相手に不愉快な思いをさせてしまった!なんて状況にならないためにも、周囲への配慮を心がけた装いで出席しましょう。
お祝いの席なので、華やかに装いたいと思うものですが、ゲストの服装はあまり派手になり過ぎないことがマナーの一つでもあります。
逆にドレスだけでまったくアクセサリーを身に着けないのも、マナー違反にあたります。
最近では、結婚式のスタイルも多様化し、マナーも時代とともに変わりつつあります。
一度、自分の知っているマナーを見直してみましょう。
NGアクセサリー
✔花嫁と被るもの
✔生花や造花を使ったアクセサリー
お祝いの気持ちを示すため、身につけたくなりますが、生花や造花を使ったコサージュなどは、花嫁をイメージさせるため、あまりおすすめできません。
✔ティアラ
ティアラも花と同様、花嫁をイメージさせるものになります。花嫁のヘアアクセサリーとしてもよく使います。
✔白パール以外の白系の色の小物
花嫁の衣装と同じ色、イメージカラーでもある白色は避けましょう。ただし、パールは白でもOKです。
✔花嫁より豪華なもの
主役は、花嫁と花婿です。主役よりも目立つような衣装やアクセサリーは、マナー違反です。
✔季節感がないもの
結婚式などの場では、季節感がないものはマナー違反となります。
秋・冬なら
〇ベルベット・ベロア素材のもの
〇ウール
〇温かみが感じられるもの
春・夏なら
〇透け感のあるもの、さわやかな色
〇シフォン素材のもの
✔時計
結婚式などのフォーマルな場では、時計はマナー違反です。
時計をしている → 時間を気にしている → 帰りたい と思われるからといわれています。
手首が寂しく感じる時は、ブレスレットをしましょう。
ドレッシーのブレスレット
✔黒いアクセサリー
黒真珠は、必ずしもつけていけないわけではないそうですが、結婚式では、基本的に「黒」を避ける傾向にあります。
「黒」は、お葬式などを連想するので、黒い色のアクセサリーは避けたほうが無難でしょう。
✔揺れるもの
揺れるピアス・イヤリングは「結婚生活が安定しない」「家庭が揺れる」を連想させ、縁起が悪いので、NGと言われることがありますが、マナー違反とまでは言えません。
花嫁自身が気にせず、身につける場合もあるでしょうし、少し揺れる程度であれば、神経質に考えなくてもよいと思います。
ただ、年配の方ほど不快に思われる可能性がありますので、様々な年齢層の方が集まる場では、避けた方が無難でしょう。
✔動物をイメージさせるもの
動物をイメージさせるような素材や柄は、殺傷をイメージさせるため、縁起がよくないと言われています。
例)
・フェザー
・アニマル柄
・革製品(ヘビ革・ワニ革など)
✔複数のピアス
耳に複数のピアス穴がある方もいらっしゃると思いますが、複数のピアスをつけることは、結婚式にはふさわしくありません。
年配の方は、ピアス自体あまりよく思われない方もいらっしゃるかもしれません。
結婚式では左右に1つずつなど、控えめにするようにしましょう。
✔バングル
派手すぎるバングルは、結婚式ではNGです。
ゴールド、シルバーなどの華奢なアクセサリーの重ね付けや、パールを使ったブレスレットなどはOKです。
✔一目でわかるブランド物
高級品だし、華やかな席にこそ相応しいのでは?と思ってしまいそうですが、あまり主張しているデザインは、上品さに欠けてしまいます。
フォーマルな場には、主張しすぎない格好で参加しましょう。
✔カジュアルなもの
ヘアアクセサリーなどは、リボンタイプやビジューをあしらったものなど、華やかなデザインも多いですが、結婚式などフォーマルな場には相応しいと言えません。
例)
・シュシュ
・ヘアクリップ
・素材が綿や毛糸、木製のもの
OKアクセサリー
✔結婚指輪・婚約指輪
結婚指輪・婚約指輪はOKです!
結婚式では、主役より目立たない。華美なものは避ける。
花嫁と被らない。のがマナーですが、ダイヤモンドの婚約指輪を着けることはマナー違反にはあたりません。
むしろ、フォーマルなものとして正式な装いのひとつですので、積極的に身につけましょう。
✔一連、二連、三連のネックレス
以前は、「結婚が重なる=離婚」を連想させるということで、一連のネックレス以外はマナー違反とされていましたが、近ごろは「おめでたいことが重なる」ようにと、二連や三連のネックレスは、むしろ結婚式に相応しい装いと言われています。
過去にマナー違反と言われていた時期があったことから、参列者に年齢層の高い方が多いようであれば、避けた方が無難かもしれません。
但し、複数連にすることで、あまりに派手になりすぎたりしないように注意しましょう。
✔パール・真珠
結婚式の王道アクセサリーは、やっぱりパールといえるでしょう。
シンプルなので、どんなドレスにも合いますし、フォーマルなシーンにもばっちり。
色々な種類のアクセサリーがありますが、一番清楚で上品に見えるので、親族の方への印象も良いこと間違いありません。
最近は、軽く、デザイン性が高い優しい風合いのコットンパールや、個性的な形をしたバロックパールなど、色々な種類のものがありますが、結婚式などフォーマルな場には、やはり真円のホワイトパールやピンクパールがおすすめです。
華やかさの中にも、程よい輝きを放つパールは、1本持っておけば、何かと重宝するでしょう。
ドレッシーのパール系アクセサリー
時間帯に合わせたアクセサリー
結婚式は、昼と夜でマナーが変わります。
昼間の結婚式には、「光り物=キラキラ光るネックレスやゴールド系のアクセサリー」は避けたほうが良いといわれています。
決してマナー違反ということではありませんが、写真撮影の際、太陽の光を反射して、アクセサリーが反射してしまうという理由からのようです。
最近では、そこまで細かくマナーを気にしない傾向にありますが、結婚式では、様々な年齢層のゲストが集まることも考慮し、マナーに気を付けて出席した方が無難です。
日中の結婚式は、光を抑えたシックなアクセサリーを選びましょう。
宝石なら、昼夜どちらもOKなパールはもちろん、メノウ・珊瑚(サンゴ)・翡翠(ヒスイ)・カメオ・トルコ石・ラピスラズリ・ムーンストーン・メノウ・アメシストなどの光を放たない石が昼向きです。
ダイヤモンドを使いたいときは小さいものを、ゴールドを使いたい時は優しく肌馴染みの良いピンクゴールドなどがおススメです。
また、できるだけ華奢なデザインのものや、宝石は小ぶりの物を選ぶといいでしょう。
夜の結婚式は、太陽がでていない分、昼とは逆に、照明に映える華やかなアクセサリーを選びましょう。
宝石なら、昼夜どちらもOKなパールはもちろん、エメラルドやダイヤなどの石、スワロフスキー、ラインストーンやクリスタル、ゴールドなど照明に映える光り物が夜向きです。
ただ、顔周りに派手なアクセサリーがあると、目立ってしまうことも。
ゴージャスなアクセサリー類は、主役の花嫁だけの物のため、あまり華美なものは厳禁です。
アクセサリーのマナーについていかがでしたでしょうか?
みなさまが参列される結婚式が盛会でありますように・・・