「ドレス効果」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは心理学用語のひとつと考えられているものであり、「服装がその人の心理に強く影響する」と考える言葉です。
今回はこの「ドレス効果」について取り上げます。
ドレス効果とは何のこと?
日本には数多くの「制服」があります。
この「制服」は人をわかりやすく区別するためのものであり、多くの仕事場・学校で採用されています。
今まで一度も制服を着たことがない、という人は決して多くはないのではないでしょうか。
この「制服」は、単純に人を分類分けするだけでなく、着る人の心理状態に影響を与えるといわれています。
たとえば警察官や自衛隊、あるいは消防士などは、制服を着ることによってプライベートのときよりもはるかに勇敢に、勇気を持って、緊急事態にあたることができるといわれています。
制服のもたらす影響が、本人の性格や事象に対する対応方法にまで及ぶのです。
これを、「ドレス効果」と呼びます。
ドレス効果がもたらすのはプラスの効果ばかりではない
ドレス効果はこのように、私たちを時に勇敢にさせ、時に親切にさせるものです。
しかしながら、ドレス効果は良い効果ばかりを生むのではありません。
「ドレス効果」ということから、「身に着ける制服・衣服」が連想されがちですが、この「ドレス効果」は「自分が乗るもの」とも関わっています。
普段は非常に温厚な人が車を運転しているときだけ人が変わったように好戦的になったり、他の車をあおったり、歩行者に対してどなりつけたり……などの行動をとることがあります。
これは車によるドレス効果が原因だと考える向きがあります。
歩行者よりも圧倒的に強い立場にあり、大きさもある「車」によって自分自身が強くなったように勘違いをするのです。
これによって大きな事故が引き起こされたり、また大きなトラブルが引き起こされたりすることもあります。
車に乗る人間は、車のもたらすこのようなドレス効果についても頭に入れておいた方がよさそうです。
dressyのドレス、一例です